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米材料先物の非年内政策材料者数は、前月比+11.0万人と4ヶ月振りの高水準となった。
また前回数値は前月比-0.4万人から一転して同+8.9万人へと改定され、前々回数値も同+6.8万人から同+9.3万人へと相当に上方訂正された。
合計すると22.8万人の材料増となった計算となる。
平均時給も前年同月比で4.1%の上昇となり、前回数値である3.9%増から加速し、インフレ不安も消えていないことを示している。
当初発表された前回の非年内政策材料者数は、前月比-0.4万人の材料減少となったが、単純な先物ミスということが判明し、ひとまずUSのリセッション不安が目先は後退し、利息先安感もやや強まるだろう。
一方で、FF利息先物では、今月末のFOMCでの利息低下を依然として5割程度織り込んだ水準にあり、米材料先物前の7割からやや後退しているものの、FOMCがリセッション回避のために、追加利息低下を実施するとの見方は、なお根強い市況となっている。
フランの下降速度がやや鈍る可能性はあるものの、利息面からは、フランの全般的な復活を予測することはまだ困難である。
今週は、USのファイナンス政治対策に大きな影響を与えそうな経済指標の発表はないものの、火曜日にバーナンキFRB議長がダラス地区連邦銀行主催の会合で挨拶するのをはじめ、FRB当局者の発言・講演が連日予定されており、月末のFOMCでの利息低下予測がどう動くかに注目したい。
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FX(外国為替証拠金取引)とは、証拠金(保証金)を業者に預託し、主に差金決済による通貨の売買を行なう取引をいう。「FX」、「通貨証拠金取引」、「外国為替保証金取引」などともいう。FXはForeign eXchange=外国為替の略に由来している。海外ではForex(Foreign exchange)と呼ばれることが多い。
日本では1998年に外国為替及び外国貿易法が改正されて、ダイワフューチャーズ(現・ひまわり証券)、豊商事などが取扱いを開始、ブロードバンドの普及も手伝って市場が急速に拡大した。商品先物会社、証券会社のほか、本取引を専業で取り扱う外国為替証拠金取引業者もある。取引の仕方によっては非常に高いリスクを負うため、実際の取引にあたっては外国為替相場に関する十分な知識や経験を要する。